東京都千代田区 保育所・幼稚園一元施設の創設へ


東京都千代田区では、これまでの保育所と幼稚園の要素を組み合わた新たな乳幼児育成施設として、平成14年4月に「こども園」を創設することとし、その実現化のための条例を議会に提案しました。現状は「保育所は厚生労働省、幼稚園は文部科学省」というように所轄官庁が分かれていますが、千代田区では一つの施設で一貫した保育・教育を行う「千代田区型幼保一元施設」という独自制度の具現化のため、千代田区立こども園条例を制定するというものです。
 一元化の狙いは、保育所と幼稚園の双方の特徴を取り入れた一貫した方針での乳幼児教育を実施し、「長時間保育を受けたいが、幼稚園教育も受けさせたい」というような保護者の多様な要望に答えることです。
 指導には保育士と幼稚園の教諭が共同であたり、「お互いの能力を向上させ、より良い子育て環境をつくることができる。」としています。
 政府が推進する構造改革の中でも、優先的に取り組む事項として、「保育所と幼稚園の施設の共有化」を挙げ、運営の面での連携を促進すべきとしていますが、今回の千代田区の制度は単なる「連携」に留まらず、更に一歩踏み込んだ「一元化」という面で先駆的な制度と言えます。

□こども園の特徴□
□0歳児から5歳児までの受入
□保育時間:午前7時半〜午後7時半
□保護者の多様なニーズに対する受入
□保育所保育指針と幼稚園教育要領に基づく一貫した育成方針


Q&Aコーナー
 
Q: 以前は「授産事業会計」と「授産施設会計」を分けていましたが、新しい授産施設会計においても分けるのですか?
   
A: いいえ合算してください。新しい授産施設会計では、旧の「授産事業会計」と「授産施設会計」を合わせ、ひとつの施設にお
いてひとつの経理区分を設定できるように、「授産事業活動収支の部」(事業活動収支計算書)「授産事業活動による収支」
 (資金収支計算書)が設けられているのです。
   
Q: 授産施設は措置施設だと思うのですが、授産施設の土地・建物は、社援施第9号通知にあるように本部に計上するのでしょうか?
A: はい。授産施設の土地・建物は本部に計上してください。その際、授産施設以外の社会福祉事業を行っていて、社会福祉事業会計単位がある法人においては、授産施設会計単位にも授産施設会計単位用の本部を設け、そこに計上してください。(厚生労働省回答)