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東京都品川区では、保育所のサービス内容を客観的に評価できる仕組み作りとして、品質マネジメントの国際規格である「ISO9001」の認証取得を区内の公立保育園に広めていく方針を立てており、その先駆的モデルケースであった区立東五反田保育園が、正式に先月28日に「ISO9001」の認証を取得しました。
「ISO9001」を公立保育所が取得するのは全国でもはじめてのことです。
品川区では東五反田保育園をモデルに、おむつの換え方や食事の与え方、子どもと接する際の保育士の取るべき態度などを文書にまとめマニュアル化したものを、他の同区内の保育所にも拡張していくとしています。
そもそも、品川区がISOの取得に乗り出したのは、「これまで客観的に評価するシステムがなかったことの反省」としています。
品川区では保育を「サービス」として認識して、「基本マニュアル」を利用者に公開する等の情報を提供することによって施設間の競争を促し「サービス」の向上を今後も図っていくとしています。
また、東五反田保育園ではインターネットを使って、園の様子を保護者に配信するサービスを、同園の全保護者の同意を得たうえで来年度から始める予定とのことです。
同保育園では延長保育を午後10時まで実施しており、パソコンや携帯電話端末にIDとパスワードを入力すれば、保護者は園内での子どもの様子を垣間見れることができるそうです。
品川区ではこうしたインターネット配信サービスが好評なら他の保育所にも広げていく方針とのことです。
品川区のように保育を「サービス」として捉え、「保育」を積極的に変革していこうという姿勢は、他の行政区域の保育所や社会福祉法人をはじめとした私立保育所にも影響を与えることは必至といえるでしょう。
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ISO(国際基準規格とは)
モノやサービスの流通を促進するための国際機構。品質保証規格の9000シリーズ、環境保全のため14000シリーズなどを制定。
法的強制力はないが、事実上の国際統一規格として取得を目指す企業は多い。
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東京都千代田区で幼稚園と保育所の要素を組み合わせた新たな幼児教育施設、区立「いずみこども園」が4月開園しました。
かねてから幼稚園と保育所との互いの在り方については、利用者の多様なニーズに的確に対応できるよう施設の共有化等を促進させることが国の施策とされていました。(関連通知;「幼稚園と保育所の施設の共用化等に関する指針について」(平成10年3月10日))
今回開園された幼保一元型施設は、幼・保の連携ではなく、1人の園長のもとあくまでも単一の組織として、0歳児〜5歳児の一貫した保育や教育を提供していくこととしています。
当該施設は、0〜2歳児の保育所と、3〜5歳児の幼稚園部門にて認可を得ており、幼稚園部門については1日4時間のコアタイムで等しく幼稚園教育を行い、さらに各家庭での保育事情を考慮して、7時半〜19時半までの4つの組み合わせの中から自由に保育時間を選ぶことができるとのことです。
また一元化することで、保育士と幼稚園教諭が持つ専門的ノウハウの交流を図っていくことが可能となるとしています。
前掲の品川区の「ISO9001」取得と同様に千代田区も「保育」に対し、積極的な対応を採っている行政のひとつといえるでしょう。
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幼稚園と保育所の違い
(‘02年4月13日付日経新聞より抜粋) |
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幼稚園 |
保育所
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根拠法 |
学校教育法
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児童福祉法
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機能・役割
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満3歳児から小学校就学までの幼児に教育を行う学校
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保護者の就労などで保育に欠ける乳幼児を保育する児童福祉施設
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1日の教育保育時間
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4時間標準に39週/年以上
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原則8時間
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施設の数
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14,375(‘01年4月現在)
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22,218(‘00年10現在)
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