|||||||||| T O P I C S |||||||||| ◆ 〜 障害者支援費の在宅サービス補助、今年度約170億円不足 〜 ◆
15年4月から施行されている支援費制度において、16年度の在宅サービス費用の補助金が、厚生労働省の試算によると当初予算で約170億円不足する見通しであることが判明しました。
報道によると、厚労省が16年度の必要補助額を昨年11月から今年2月までの利用実績をもとに試算したところ、当初予算の約602億円より約170億円多い約770億円となったもので、具体的にはホームヘルパーの派遣や知的障害者グループホームの運営支援のための市町村のサービス費用の不足が予想されています。 制度発足により、障害者がサービス内容を選択できるようになったことに伴って、それまで利用が進んでいなかった知的障害者・児のサービスなどに対する需要が掘り起こされるなど、サービス費用が急増しました。その結果、15年度も128億円が不足し、省内の他の予算を流用して約114億円分を補填したという経緯があります。財源のめどは立っておらず、このまま財源が確保されなければ不足分は自治体の財政で賄うことになるため、自治体の負担増に伴うサービス供給の抑制など、利用者への影響が懸念されています。(朝日新聞16年6月22日付朝刊による) |